今回は、どうして不正咬合を治療するのかという点についてお話しましょう。不正咬合には大別して、
1)虫歯や歯周病の原因となる、
2)咀嚼、嚥下、発音などの口腔機能に障害をおこす、そして、
3)歯と顔の審美性が損なわれる、という3つの問題点があります。紙面の都合で、1)、2)については次回に譲るとして、3)の蕃美性について考えましょう。
前回にも少し触れましたが、本人が抱くコンプレックスも大きな問題です。また別の角度からみますと、例えば、アメリカの漫画の中の日本人は、眼鏡を掛け、カメラをぶらさげ、出っ歯として描かれる事が多いですね。これは出っ歯や乱杭歯が、明らかに”dull”なものとして扱われているわけです。
一方、徴笑からこぼれる綺麗な歯並びは、知的で優しい、プラスのイメージとしてとらえられています。ですから、歯並びの善し悪しが、社会からの期待感を左右すると言っても過言ではありません。もちろん就職活動、恋愛等に大きな影響を与えている事も否めません。歯並びが悪いことで、その人の人間の価値が変わるものではありませんが、社会はマイナスのイメージを抱いているのが現実なのです。
|