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インビザライン

昨年末より、心機一転、当院でもインビザラインを導入することとなりました。
実は長らく封印してきたのですが、その理由を言い訳がましく綴ってみます。

インビザライン導入の経緯

ずいぶん前になりますが、私自身もインビザラインの講習会を受講して、資格を得ておりました。
当時は希望される患者さんもほとんどいなくて、というか、従来からあるワイヤーの矯正治療が優位だと感じたので、こちらから積極的にアナウンスはせず、やらないまま過ごしておりました。

それでも、Ⅰ期治療後何もしていなかった患者さんが、社会人になってから突然来院されて、続きをマウスピースで治して欲しいと要望があったので、重い腰を上げました。
当時は3Dのスキャナーなどまだまだ一般化していない時代でしたから、シリコン印象材というものを用いて、精密な歯型を採って、それをドイツだったかに送ったような記憶があります。

その後、日本の担当者とパソコンの画面を共有しながら、ああだこうだとやり取りして、ようやく一連のインビザラインが送られてまいりました。ここまではまあ良かったのですが、その患者さんが全く来なくなって、連絡もつかず、後には透明のプラスチックと請求書が残ったというわけです。そんなこんなで、あまりいい印象がなかったのですね。

それでも、昨年など、出向いて行った小学校の歯科健診でインビザラインをつけている子が複数名おりまして
(このインビザラインファーストが顎骨の成長期の旺盛な時期の児童に良いものかどうか、私にはまだ判断ができていませんが・・・)、世の中の趨勢というか、患者さんサイドのニーズというものを思い知らされたような気がしました。

それで、当院でも私を除く二名の矯正医にインビザラインのコースを受講してもらい、昨年末に光学スキャナーも導入し、インビザラインで確実に治せる症例に対して取り組んでいこうということになりました。

実は院長もインビザラインをつけてます

さて、また私の話になります。以前歯を抜いてワイヤーでの矯正治療をしているのですが、リテーナを適当にしか使っておらず(早い話がサボっていた!)、スペースが少し目立っていたので、新規のインビザライン第一号患者となりました。
丸々一本分のスペースを閉じるのは不向きですが、後戻りの小さなスペースならばよい症例になると踏んだわけです。
スキャナーでのデータ採得は苦痛を伴うものでもありませんし、扱う側も簡単な感じです。
私の主治医とパソコン画面でああだこうだと気楽にディスカッションをして、メーカーの方とのやり取りもして、最終的に二十数組のインビザラインが届きました。

感想

今、私の口腔内には何枚目かのアライナーが入っています。
特にきつくて痛くてという感じはありません。
新しいものを入れる時には、力がかかっていることを感じますが、それが痛いとか違和感にはつながりません。
ただ、食事の都度外しますが、その時、リテーナボックスを忘れることが多く、
それこそ、やってはいけないティッシュにくるんで、そっとポケットに入れてしまうを繰り返しています。
嚙み合う面を覆っているせいで、外して食事をする際に、何となく嚙みづらさを感じますが、痛くて噛めないとかそこまではありません。
噛むときの違和感というものを感じるといった程度です。また、事後報告、しますね。

【詳細はこちら】⇒マウスピース矯正

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