開咬|西宮にある矯正歯科【保田矯正歯科】

開咬とは何か


「開咬」とは、奥歯は咬んでいるが前歯だけが咬めていない状態の咬み合わせを言います。細かく言うと、前から3、4番目の歯より後ろは咬めているけど前歯が咬んでいない(垂直的に隙間がある)場合や、左右の奥歯1、2本が咬めているだけで、横から見た時に上下の歯並びに楔状の空間がある場合など症状は様々です。開咬の場合、前歯で食べ物を咬み切ることができません。

開咬のイラスト

開咬になる原因


遺伝的要因

左右の奥歯1、2本だけしか咬めていないような開咬は、上下の顎の成長方向が影響しています。

この場合、顎の関節に負担がかかっていることがあります。

環境的要因

指しゃぶりなどの悪い癖(習癖)が開咬を引き起こすことがあります。指しゃぶりをしている子供を想像してください。

上下の前歯に常に指が介在して、前歯に空間が生じるわけです。

開咬を治す矯正方法


子どもの矯正治療


成長期のお子さんの場合は、顎の側方拡大・顎の成長促進・習癖の改善などで顎の正しい成長を促します。上の前歯だけにブラケット装置を装着すると見た目の印象が大きく改善します。また、MFT(口腔筋機能療法)を行うことで正しい舌の位置や口の動きを習得します。

思春期、大人の矯正治療


上下の歯にブラケット装置を装着し、全ての歯を3次元的に動かすことで歯並びを改善します。その際、上顎の奥歯の周囲や上顎の天井(口蓋)にネジ(アンカースクリュー)を打つことで、伸び出ている奥歯を歯茎側へ押し込める工夫が必要です。MFTは矯正後の後戻りを防ぐことにも有効です。また、上下の前歯の隙間が著しく大きく、歯を移動させるだけでは歯への負担が大きすぎると判断された場合は顎変形症と診断され、矯正治療と併せて手術による骨切りで治すことになります。

当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-


治療前


当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-Before
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-Before
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-Before
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-Before
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-Before

治療後


当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-After
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-After
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-After
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-After
当院の開咬の治療例-小児矯正(I期治療)-After
症例分類 開咬
主訴 歯が変なところから生えてきた
年齢 8歳3ヶ月
性別 女性
抜歯部位 なし
使用装置 拡大装置、上顎前歯部のセクショナルアーチ装置
治療期間 2年4ヶ月
保定装置 取り外し式保定装置
費用 相談料0円、検査料50,000円
動的矯正治療費440,000円
調整料6600円×24回分
保定装置料0円
リスク・注意点 上顎が狭窄し、前歯部開咬が生じている。また吸指癖を認めた。これらを改善するために、幅の狭搾している歯列を側方に拡大した後、前歯を排列した。
保定装置の装着時間が十分確保できない場合、叢生が再発する可能性があります。
上下両側第二大臼歯の萌出を観察する必要があります。

当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-


治療前


当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-Before
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-Before
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-Before
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-Before
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-Before

治療後


当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-After
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-After
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-After
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-After
当院の開咬の治療例-成人矯正(II期治療)-After
症例分類 開咬
主訴 前歯のがたがたと上下の咬み合わせが悪いことを治したい
年齢 14歳6ヶ月
性別 女性
抜歯部位 なし
使用装置 歯の表側からのマルチブラケットによる矯正装置、矯正用アンカースクリュー
治療期間 2年9ヶ月
保定装置 取り外し式保定装置
費用 相談料0円、検査料50,000円
動的矯正治療費935,000円
調整料6600円×30回分
保定装置料0円
リスク・注意点 上顎が狭窄し、前歯開咬が生じている。さらに個々の歯の大きさに対して顎が小さく、歯が並ぶスペースが不足したために叢生が生じている。これらを改善するために、幅の狭搾している歯列を側方に拡大したのち、歯を排列した。また、矯正用アンカースクリューを上下の歯に埋入して、咬み合わせを整えた。
矯正での歯の移動のリスクとして歯根吸収、歯肉退縮が考えられます。
保定装置の装着時間が十分確保できない場合、叢生が再発する可能性があります。