先日、横浜で第85回日本矯正歯科学会学術大会が開催されました。なんでも創立100周年ということで、それらしい記念の講演もいくつかありました。
さて、その中で一番面白かったのは、東京慈恵医大の耳鼻咽喉科の准教授でいらして、今は睡眠医学・睡眠外科センター長、睡眠学・睡眠外科学口座の教授をされている千葉伸太郎先生の「鼻はなぜあるのか?睡眠版」というタイトルの講演でした。その中で先生は、鼻呼吸が代替の口呼吸に比較して機能的に優れていることを明確に示され、鼻閉・鼻呼吸障害がOSAの発症や増悪に関わる可能性があり、その予防と治療は重要だと述べられて、最後に小児の長期の鼻閉・鼻呼吸障害が、様々な鼻呼吸による優れた機能を喪失する可能性や、成長過程において顎顔面形態の成長に影響し、ひいては将来の閉塞性睡眠時無呼吸症を発症する可能性があると締めくくられました。
このあたりのことは私どもが通常行っている正中口蓋縫合を離開して拡大するやり方、すなわち上顎の天井を拡げる矯正治療で対処しているので、我が意を得たりという感じで講演を聞いておりました。


