先日、兵庫県歯科医師会が主催する兵歯ゼミナールが元町のラッセホールで開かれました。今回は二人の演者で、一人目は摂食嚥下のエキスパートである昭和歯科大学衛生学教室の弘中祥司教授の「ライフステージにおける摂食嚥下機能の支援」というテーマの講演でした。前半は高齢者の話が中心で、私どもの診療とは関係ないかなあと思いましたが、我が身のことと思うと身につまされる話題もあって、襟を正して聞いていました。後半は小児の話になり、口腔発達不全症を理解する上で有意義な話をいくつも聞くことができました。離乳期の子供の話や、一歳半での第一乳臼歯の話は無茶苦茶参考になりました。
二人目は「あいうべ」でお馴染みの今井一彰先生の講演で、今回は「IL-6(インターロイキン)というサイトカインの二面性」についてお話しくださいました。治癒や再生に関わる善玉の面と、血管、肝臓、脳などに忍び込んで慢性炎症化させ、動脈硬化、糖代謝異常、認知機能低下などを引き起こす悪玉の面を説明してくださり、とりわけ口腔内を清潔に保つことの重要性を強調され、日常の食事や運動の大切さも述べられました。
接点のなさそうなお二人の話の中で、歯周病菌の一つであるフゾバクテリア等が胃酸の攻撃を潜り抜けるて腸に達すると大腸癌を誘発しやすいとあったのが面白く思えましたが、気を付けなくてはと自戒の念を強く持ちました。
さて、数日後は私自身が「スケルトンタイプの拡大装置を用いた矯正治療」のタイトルで五時間程しゃべるのですが、少し取り入れたい部分もあったのでスライドの見直しをこれから行おうと思います。

