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学校歯科健診

先々週、先週と二回続けて小学校の歯の健診がありました。先週担当した小学校は私の母校でして、行く度に往時を懐かしく思い出したりしています。

さて、歯科健診の制度は日本の誇るシステムなのですが、むし歯だらけの口腔内を何とかしようとできた制度だったと記憶しています。昭和の頃は小学生にとどまらず、三歳児にも中学生にも高校生にも、少なからずむし歯が存在していました。ところが、むし歯や歯周病の知識が少しずつ高まるにつれて、また口腔内への関心が高まるにつれて、最近ではむし歯を見かけることが激減しています。

その分、歯並びに関心が向くようになってきているのですが、事前に提出してもらうアンケートでも、「歯並びが気になる」のチェックがずいぶんあります。

健診では、0、1、2のスコアを付けなくてはならないのですが、放置して欲しくないような状態の場合のみ2を付けています。これは学校の方から歯科への受診勧告が出ます。勧告が無かったから大丈夫と思われがちなのですが、すなわち健診で何もなかったから、歯並びに関しては問題なしというお墨付きをもらったということではありません。私からすれば、保護者が気になる歯並びには、何らかの問題を孕んでいることが少なからずあります。できれば矯正医を受診して、問題点を指摘してもらって、治療した場合のメリット、しなかった場合のデメリットを把握されることをお勧めします。

健診の順番を待っている間に、そこここから鼻をすする音が聞こえていました。もちろん、ずっと口を開けている子もいました。そういうお子さんは鼻呼吸ができていない可能性があり、舌の位置が悪くて、不正咬合を惹き起こしていることが多いので、こちらとしては、たまらなく不安になりました。

口呼吸を鼻呼吸へ!それが当院のポリシーです。

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